屋根塗装の色はこう選ぶ!人気色や色選びで失敗しないコツも解説
- 屋根塗装
そろそろ屋根塗装を考えたときに色のイメージまでしている人は少ないのではないでしょうか?
「おしゃれに見える人気色を知りたい」
「選んだ色で失敗したらどうしよう」
「屋根塗装はしようと思ったけど色の選び方がわからない」
いろいろと考えてしまって、色選びだけで打ち合わせの時間が過ぎてしまうこともあるかもしれません。
普段は目に入りにくい屋根ですが、色選びは家の外観に大きく影響します。
なんとなく決めてしまってイメージと違ったと後悔しないためにも、色選びの正しい知識を知っておくことが重要です。
本記事では、屋根塗装を検討している方、色を選びで悩んでいる方向けに色を選ぶ際のポイントや人気の色、失敗しないコツをわかりやすく解説していきます。
目次
屋根塗装で色を選ぶポイント
自分の好きな色を選ぶというのも選択肢ですが、失敗しないためには下記のポイントをおさえましょう。
・外壁や付帯部との相性を考える
・メンテナンス性を考慮する
・面積効果に注意する
・周囲の景観との調和を考慮する
このように屋根の色だけを考えるのではなく、選び方のポイントがありますので、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
外壁や付帯部との相性を考える
屋根を塗装する際は外壁や窓サッシ、雨樋などの付帯部と調和する色を選ぶことが大切です。
色の種類を増やしすぎると統一感がなくなってしまうため、それぞれに使われている色を確認してから決めていきましょう。
とくに外壁は屋根と合わせて塗装することも多いですが、一般的に屋根は外壁よりも濃い色にすることで、家全体が締まった見栄えになります。
外壁、付帯物も含めて全体が馴染むようなバランスの取れた組み合わせを意識してみてください。
メンテナンス性を考慮する
屋根の色選びは見た目を意識してしまいがちですが、メンテナンスも考慮して決めましょう。
屋根は常に日差し(紫外線)を浴び、雨風にさらされています。
ホワイト系の屋根の場合は雨染みや砂埃、苔による汚れが目立ちます。
屋根は庭のお手入れのついでに洗えるような場所ではありませんので、一度汚れたら10年は洗えないと思ってホワイト系は避けましょう。
また、赤や青など原色系は経年劣化による色褪せが激しいのであまりおすすめできません。
原色系の色褪せは古びた印象を与えてしまうためです。
定期的に塗装できるのであれば問題ありませんが、簡単にできるものではありません。
DIYはリスクがあって危険なので、屋根を塗装するなら業者に依頼しましょう。
面積効果に注意する
屋根の色選びは面積効果に注意することもポイントです。
面積効果とは面積によって同じ色でも見え方やイメージが違って見える現象のことです。
具体的に明るい色は面積が広くなるほどより明るく見え、暗い色は面積が広くなるほどより暗く見えます。
実際、屋根の面積は広いですが、色を決めるときは小さな見本帳を見て決めることが一般的です。
面積効果を意識して、明るい色を選ぶときは1〜2トーン暗い色を、暗い色を選ぶときは1〜2トーン明るい色を選ぶようにしましょう。
可能であれば大きなサンプルをお願いしたり、試し塗りを依頼して確認したりすることで、よりイメージのずれがなくなります。
周囲の景観との調和を考慮する
「海外のカラフルな家に憧れていたからチャレンジしてみようかな」と、思い切った色にしたいと思う人もいるかもしれません。
周囲の景観からあまりにも浮いてしまう色は避けることをおすすめします。
景観法や建築協定といった制限がなければどのような色にしても問題はありませんが、目立ってしまって後悔するケースやご近所とトラブルが起きる可能性もあるためです。
実際に奇抜なデザインが景観を乱すと訴訟になった例は過去に何度も起こっています。
街並みとの相性を考慮して、地域や周囲の建物と調和する色を選ぶようにしましょう。
屋根塗装で人気の色
色選びのポイントがわかったところで、実際はどのような色が人気なのか気になる方へ屋根の人気色を4色紹介します。
・ブラック
・グレー
・グリーン
・ブラウン
それぞれ、人気の理由を紹介します。
ブラック
どのような住宅にも合わせやすく、スタイリッシュな印象で人気の定番色です。
ブラックの屋根は近年流行りのダークグレー系の濃い色の外壁でも都会的な印象を与え、ホワイト系の淡い色の外壁でもメリハリが効いてきれいにまとまります。
一方で太陽光を吸収しやすいため、屋根裏部屋がある家や傾斜の低い屋根の家は熱がこもってしまいます。
暑さが気になる方は遮熱塗料を利用するなど機能性にも注目して対策も検討しましょう。
グレー
近年のシンプルモダンスタイルに合わせて増えている色です。
昔ながらの瓦屋根にも採用されているように和洋、年式問わない人気の色です。
汚れや色褪せが目立ちにくく、年数が経ってもきれいな状態を維持しやすいのでメンテナンス面でも優れています。
ホワイトやクリーム系の外壁と相性は良いですが、ライトグレーからダークグレーまで幅広く選べるため、外壁に合わせて調整も可能で、万能な色といえます。
グリーン
周囲との調和を維持しつつ、少しでも個性的な家にしたいという方におすすめの色です。
赤や青など原色のように悪目立ちせずにオリジナリティを出せます。
グリーンは自然界の色でもあるので、庭に草木や芝生がある場合や周囲に自然の多い立地の場合はより調和しやすい色です。
クリーム系やオレンジ系の外壁にも馴染みやすい色で、暗めのグリーンは落ち着いた雰囲気になり、明るめのグリーンは爽やかな印象を与えます。
ブラウン
ブラウンはナチュラルで、落ち着いた感じの印象があり周囲の住宅とも調和する色として人気です。
ベージュやブラウン系、イエロー系の外壁だけでなく、レンガ調や木目調の外壁材を採用している家とも相性抜群です。
また、お庭にウッドデッキやレンガ調の花壇、アプローチがある家は統一感のある雰囲気を演出できます。
暗めの落ち着いたダークブラウンから明るい印象のライトブラウンまで、外装や周辺環境により、色味によって細かく印象を変えやすいのもポイントです。
屋根塗装の色選びで失敗しないコツ
色について理解できたけれど、本当に失敗しないか不安という方もいるのではないでしょうか。
色のイメージができてきたところで、最後に色選びで失敗しないコツ2つを解説していきます。
・色見本は屋外でチェックする
・カラーシミュレーションを行う
それぞれ詳しく解説します。
色見本は屋外でチェックする
塗装業者やリフォーム業者と打ち合わせの際、色見本を見ながら屋根の色を決めます。
色の見え方にも違いがあることを考慮して、必ず屋外でもチェックするようにしましょう。
打ち合わせ時は蛍光灯やLEDライトなどの室内照明の下で確認することになりますが、実際に家を照らすのは太陽光です。
「それほど変わらないだろう」と思うかもしれませんが、思っている以上に見え方は異なります。
また、天候によっても光の加減が変わりますので、可能であれば晴れの日と曇りの日などいろいろな環境下で比較するのがより良いでしょう。
カラーシミュレーションを行う
なかなかイメージを伝えにくいというときはカラーシミュレーションを利用してみましょう。
カラーシミュレーションはイメージCGを作成できるサービスです。
塗装を依頼した塗装業者やリフォーム業者でカラーシミュレーションが作成可能な場合は相談してみましょう。
自宅の全景写真を撮影してCGで合成し、自宅を本当に塗り替えたようなイメージ写真を作成してもらえる場合もあります。
ただしカラーシミュレーションはパソコンデータ上で作成されたものなので、あくまでイメージの参考として活用しましょう。
屋根塗装の色選びで迷ったらプロに相談しよう
屋根塗装を検討する際の色の選び方を解説しました。
塗装は大きな費用がかかる工事のため、毎年気分で塗り替えられるものではありません。
一度塗り替えたら10年前後は変えることがないため、ポイントをおさえながら選ぶことが重要です。
家全体や周辺環境、メンテナンスなど気にすることが多いため、迷ってしまったときは後悔しない色選びをするためにもプロに相談してみましょう。