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この屋根材の塗装はちょっと待った!

  • 外壁塗装
  • 屋根塗装

みなさん、こんにちは!塗替え工房ながもち君・愛媛店です🍊



愛媛ではしばらく雨が続いておりましたが、週末はお天気になりそうです☀️



春の気候になり、外部点検のご依頼も増えてきております^^
点検の中で私たちは家の部材が何が使われているのか、なども確認しながらどんな塗料がその家に合うのかをみていきますが、中には塗装をお勧めできない場合もあります。

 

実はこんな屋根瓦は塗装をお勧めしない

【塗装がお勧めできない屋根瓦】

●セキスイかわらU・・・・製造時期1990年~2007年
●パミール・・・・・・・・製造時期1996年~2008年
●レサス・・・・・・・・・製造時期1999年~2006年
●コロニアルNEO・・・・製造時期2001年~
●ザルフグラッサ・・・・・製造時期2001年~2005年
●シルバス・・・・・・・・製造時期2001年~2003年
●アーバニーグラッサ・・・製造時期2001年~2005年



これらは、セメント系スレート瓦として1970年代前後から戸建て住宅では多く使用されてきました🏠
その種類は非常に豊富で、特殊な形状をしてデザイン性に優れていたのも普及の理由の一つです。
そしてこれらの瓦には、以前は耐火性・耐久性に非常に優れているとしていた天然繊維状鉱物「アスベスト」が使われていました。

しかし、1975年からアスベストの使用規制が始まり、各メーカはアスベストを使用することが出来なくなってしまいました。
上記の瓦は、部分規制途中で製造されアスベスト含有率が低い瓦や、アスベストの含まれない瓦になります。



アスベスト使用規制

アスベストの使用用途は約3000種と言われ、特に建材製造や工業製品など、建設業界では多く使用されていました。
アスベストは、耐火性、断熱性、防音性、絶縁性などに優れ、それでいて安価で入手できるため、多くのメーカーで使用され重宝されてきました。
しかし、粉塵を吸い込むことで健康への悪影響を及ぼすとして、1975年から日本国内でアスベストの使用規制が始まりました。
  1. (1)昭和50年(1975年)|5重量%を超える石綿の吹き付けを原則禁止

    特定化学物質等障害予防規則の改正により、石綿含有率が重量の5%を超える建材を用いた吹き付け作業が禁止されました。

  2. (2)平成7年(1995年)|1重量%を超える石綿の吹き付けを原則禁止

    石綿含有量が重量の1%を超える建材を用いた吹き付け作業が禁止されました。
    平成16年(2004年)には石綿含有建材、摩擦材、接着剤等、10品目の製造や輸入等が禁止されました。

    (3)平成18年(2006年)|0.1重量%を超える石綿含有製品を使用禁止(一部、猶予措置あり)

    石綿含有量が重量の0.1%を超えるものの製造、輸入、譲渡、提供、使用が原則として禁止されました。


  1. (4)平成24年(2012年)|0.1重量%を超える石綿含有製品使用禁止の猶予措置撤廃

    猶予措置が撤廃され、石綿含有量が重量の0.1%を超えるものについてはすべて、製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されました。
    これにより、法令上はアスベストの使用等が全面的に禁止されることになりました。



アスベスト使用の全面禁止により、現在はアスベストを使用した瓦等が使われることがなくなりました。

どうして塗装できないの?

スレート瓦の屋根材は、10年~15年に1回メンテナンス塗装をするのがお勧めとなっています。
しかし、アスベストが含まれていないスレート瓦は強度が低く、人が屋根の上に乗ると瓦が簡単に割れてしまうため、作業ができないケースが多いからです。
新築時は瓦を順番に重ねていくため作業は問題なかったのですが、塗装となるとどうしても既存の瓦の上で作業しなければなりません。1枚2枚の瓦の破損であれば交換で対応できますが、歩くたびに瓦が割れ、破損個所が悪いとその周辺部分を全部剝いでいかなければならない場合も出てきます。

そのため、上記の製造年月日のスレート瓦(アスベストを含んでいない瓦)は鋼板屋根等への「重ね葺き」や「葺き替え」をお勧めしています。

まとめ

これらスレート瓦のアスベスト含有については、非常に分かりにくい部分があります。 ご自宅の屋根が塗装が出来るものなのかどうか、まずは専門家に相談してみましょう🔍
ご自宅に使われている部材をきちんと確認した上で適切なメンテナンスをすることで、追加費用や余分な追いメンテナンス費を抑えることが出来ます🏠



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