外壁はなぜ汚れるの?原因や落とし方・業者に依頼する際の費用も解説
- 外壁塗装
マイホームの顔とも言える外壁は雨風やホコリ・排気ガスなどに晒され、気づかないうちに汚れています。
黒ずみやカビ・コケなどの汚れは、見た目が悪くなるほかに外壁の劣化を早め、建物の寿命を縮める恐れがあるのです。
外壁を長持ちさせるためにも汚れを早く落としたいと思っても、どうしたらいいかわからないことも多く、悩んでしまいます。
本記事では、外壁が汚れる原因や種類・落とし方・業者に依頼する際の費用について詳しく解説します。
外壁を綺麗にして家を長持ちさせたいと考えている方は、ぜひ、最後まで記事をご覧ください。
目次
外壁が汚れる理由と放置するリスク
外壁が汚れる原因は、空気中にあるホコリや排気ガス・カビやコケ・変色などさまざまです。
そのまま放置しておくと、外壁がはがれる・外壁内に雨水が浸入するなどの被害が出ます。
外壁の汚れを見つけたら早めに落とすのがおすすめです。
外壁の汚れは、軽度で手の届くところであれば自分で落とせますが、さまざまなリスクがあります。
外壁の汚れは無理に落とそうとせず、業者に相談しましょう。
外壁汚れを落とす方法
外壁汚れを落とす主な方法を2つ紹介します。
・自分で道具を使用して落とす場合
・業者に依頼する場合
外壁の汚れをDIYで落とす方もいますが、おすすめは業者に頼むことです。
その理由についてもあわせて説明しますので、外壁汚れの洗浄を検討している際の参考にしてください。
自分で道具を使用して落とす
外壁汚れが軽度で手も届く場合は、自分で汚れを落とすことが可能です。
しかし、次の点に注意が必要です。
・安全を確保し、決して無理をしない
・汚れの種類を確かめる
・汚れに適した洗剤を使用する
・外壁を傷つけないようにする
・洗剤は必ず完全に落とす
正しい方法で汚れを落とさないと、さらに外壁を痛める原因になります。
また、無理をして汚れを落とそうとするとケガや落下の原因になるので、安全への十分な配慮が欠かせません。
自己流の対応によるさまざまなリスクを回避するためにも、外壁の汚れはできるだけ業者に依頼するようにしましょう。
業者に依頼する
汚れが酷い場合や高所・外壁の劣化による汚れの場合は、業者に依頼して汚れを落としてもらいましょう。
業者は汚れの種類や落とし方の専門的な知識があるので、DIYで洗浄するよりも綺麗に汚れを落としてもらえます。
また安全にも十分配慮して作業するので、ケガや落下のリスク低下にもつながるのです。
外壁汚れの洗浄を業者に依頼する際の費用については、次項で詳しく説明します。
外壁の汚れ落としを業者に頼むときの相場
業者に外壁汚れを落としてもらうときの相場は、洗浄の種類によって異なります。
・高圧洗浄
・バイオ洗浄
・外壁塗装
それぞれについて、詳しく解説します。
相場はあくまで一般的なものであるため、実際の金額については業者に見積もりを出してもらいましょう。
高圧洗浄
高圧洗浄機を使用して、高い水圧で外壁の汚れを除去する方法が高圧洗浄です。
汚れを落とすときはもちろん、外壁を塗装するときにも必要になります。
なぜなら、高圧洗浄をしないで塗装してしまうと、次のような問題が発生するからです。
・外壁が綺麗に仕上がらない
・塗料と下地の密着率が低いため、1年程度で塗装がはがれる恐れもある
高圧洗浄の相場は、平方メートルあたり100〜300円です。
外壁にカビやコケなどの汚れがなければ、高圧洗浄で問題ありません。
バイオ洗浄
バイオ洗浄剤という特殊な薬品を使用して外壁の汚れを落とす方法が、バイオ洗浄です。
カビやコケなどの生物系の汚れに特に効果が期待できます。
外壁を塗装する際に、高圧洗浄で取れない汚れがあるときにはバイオ洗浄にて汚れを事前に落とす必要があります。
理由は、カビやコケが残ったまま塗装しても持ちがよくないほか、洗い残しがあるとそこから再度繁殖する恐れがあるからです。
また、バイオ洗浄は水圧が届きにくい場所や凹凸がある外壁材にも対応可能です。
バイオ洗浄の相場は平方メートルあたり300〜800円となっています。
外壁塗装
外壁の変色やチョーキングが進んでいることによる汚れの場合は、外壁塗装が必要になります。
なぜなら、これらの原因は外壁の塗膜の劣化によるものなので、洗浄だけでは根本的な問題解決にならないからです。
外壁塗装の場合は、高圧洗浄やバイオ洗浄よりも多くの費用がかかります。
一般的な外壁塗装の相場は次のとおりです。
【約30坪の一般家庭の場合】
・外壁塗装のみ:70〜110万円
・屋根塗装も同時に行う場合:110〜160万円
いずれの方法の場合も相場は一般的な金額なので、業者に依頼する前に見積もりを出してもらいましょう。
外壁汚れの発生原因
外壁汚れの主なものは次のとおりです。
・ホコリ、排気ガス
・カビ、コケ
・雨汚れ
・変色、チョーキング
・サビ
それぞれの汚れの種類について、次項にて詳しく解説します。
どの原因による場合でも、外壁汚れをそのままにしておくのは望ましいことではありません。
見た目が悪くなるほか、外壁の劣化を早めてしまう要因になります。
汚れは、見つけたら早めに対処しましょう。
ホコリ・排気ガス
空気中には、ホコリや排気ガスのように人の目に見えない汚れが飛散しており、外壁に付着することにより汚れとなります。
雨の当たりにくい場所や、風を受ける場所に着きやすいのが特徴です。
ホコリや排気ガスの汚れは少し茶色い特徴があり、全体が少しずつ汚れていき、時間の経過とともにくすんで見えます。
外壁は常にホコリや排気ガスに触れていますが、特に雨の当たりにくい場所や風を受ける場所が汚れやすい傾向にあります。
外壁の目の届きにくい部分も確認し、汚れていないかチェックしましょう。
カビ・コケ
カビ・コケのような生物によるものも、外壁汚れの原因となることがあります。
カビやコケの汚れは、黄色や緑色になるのが特徴です。
これらの汚れをそのままにしておくと根が張ってしまい、落とすのに時間も手間もかかります。
カビやコケによる汚れを見つけたら、早めに落とすようにしましょう。
雨汚れ
雨のような自然環境も外壁汚れの原因となります。
雨により浮き上がった汚れが落ちきれずにそのまま乾燥し、黒っぽい筋のようなものになるのが雨汚れです。
雨汚れは、雨が打ち付ける場所の他にも、サッシの水切り部分や換気口などに着きやすい特徴があります。
雨汚れは同じ場所が繰り返し汚れることで沈着し、ますます落としにくくなります。
雨汚れを見つけたら、沈着する前に落とすことが重要です。
変色・チョーキング
色あせによる劣化や、外壁に塗られた表層樹脂が劣化して白くなるチョーキングも汚れの原因の1つになります。
変色やチョーキングをそのままにしておくと、塗装がはがれたり下地が傷んだりといった影響が出るので注意が必要です。
チョーキングが進んでいる場合は、洗浄しても再度外壁に白い粉が着くようになります。
なぜなら、チョーキングは劣化が原因で発生しているので、洗浄だけでは症状の改善につながらないからです。
経年劣化による汚れは、業者に点検やメンテナンスを依頼しましょう。
サビ
金属が腐敗することにより発生するサビも、外壁汚れの原因となります。
雨や風の影響で、外壁以外で発生したサビが外壁に発生する「もらいサビ」が発生することもあるのです。
樹脂のようにサビにくい素材でも、もらいサビが発生した場合は進行が速くなります。
もらいサビは発生原因を食い止めない限り進行し続けるので、外壁だけではなく、他にも発生していないか確認しましょう。
外壁を長持ちさせるために汚れ対策は業者に依頼しよう
外壁汚れが発生する原因は、空気中にある見えない汚れやカビやコケなど、実にさまざまです。
軽度な汚れの場合は自分で落とせることもありますが、誤った方法で行うと外壁を痛めてしまいます。
ケガや落下のリスクもあるので、無理に汚れを落とそうとしない方が賢明です。
外壁を長持ちさせるためやケガや落下のリスク軽減のためにも、業者に依頼して汚れを落としてもらいましょう。