外壁のコーキングの補修は必要?費用相場と補修方法について詳しく解説
- 外壁塗装
「外壁のコーキングは補修が必要?」
「外壁のコーキングの費用相場を知りたい」
外壁のコーキングは補修が必要なのかどうか知りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
外壁のコーキングとは、外壁のつなぎ目に充てんする防水材料のことです。
外壁のコーキングが劣化してしまうと、そこから雨水が浸入して外壁の劣化が進む恐れがあるため補修が必要となります。
本記事では、下記の内容についてお伝えします。
・外壁のコーキングにかかる費用と相場
・コーキングの必要性と劣化の症状
・施工の手順と種類
・コーキングの費用を抑える方法
外壁のコーキングの劣化が気になっている方は、ぜひ最後までごらんください。
目次
外壁のコーキング補修方法と費用相場
外壁のコーキング補修の方法は、大きく分けて2種類あります。
どちらの方法で補修するかは外壁のコーキングの劣化具合によって変わります。
・打ち替え工事
・打ち増し工事
それぞれの補修の方法と、費用の相場についてお伝えします。
打ち替え工事
打ち替え工事は、古いコーキングをすべて除去してから新しいコーキングを充てんする方法です。
打ち替えの場合は、古いコーキングの撤去費用が必要になるため打ち増しよりも費用が高額になります。
費用は高額になってしまいますが、新しくコーキングするため耐久性や防水性は打ち増しに比べて高くなります。
費用相場は、1メートルあたり990円からです。
打ち増し工事
既存のコーキングを撤去せずに、新たなコーキングを施工する方法です。
既存のコーキングを撤去しないため、打ち替えと比べると費用を抑えられます。
ただし、既存のコーキングの劣化が激しい場合には打ち増しできない場合があるので注意が必要です。
打ち増しでの施工が可能かどうかは、業者に確認してもらいましょう。
費用相場は、1メートルあたり440円からです。
打ち増しの場合も、コーキングのみで依頼をすると別途足場代が必要となります。
外壁のコーキング補修が必要な理由
外壁のコーキング補修が必要な理由について紹介します。
主な理由は、下記の2つです。
・外壁内部の劣化を防ぐ
・雨漏り発生のリスクを下げる
どちらも建物全体の劣化につながる恐れがあるので、外壁のコーキング補修は必要になります。
理由について、詳しくみていきましょう。
外壁内部の劣化を防ぐ
外壁のコーキングにひび割れがあると、雨水が外壁内部に浸入してしまう恐れがあります。
雨水が外壁内部に浸入すると、外壁材の腐食が進行してしまいます。
外壁内部に雨水を浸入させないためにも、コーキングの補修は必要です。
雨漏り発生のリスクを下げる
外壁材が腐食してしまうと、最終的に建物の内部まで雨水が浸入してしまう恐れがあります。
建物内部まで雨水が浸入すると、雨漏りの原因になります。
雨漏りが原因で、シロアリやカビが発生してしまうかもしれません。
シロアリやカビが発生すると、さらに建物の劣化が進んでしまいます。
雨漏りの発生リスクを下げて、建物自体の劣化を防ぐためにもコーキングの補修は必要です。
外壁のコーキング劣化のサイン
「外壁のコーキング劣化はどのように判断したらいいのだろう」と考えている方もいるのではないでしょうか。
外壁のコーキング劣化具合を判断できるサインについて紹介します。
外壁のコーキング劣化のサインは下記の2つです。
・コーキングのひび割れや破断
・コーキングの肉やせや剥がれ
どちらも目視での確認も可能なので、どのような症状か確認しましょう。
コーキングのひび割れや破断
コーキングにひび割れが確認できる場合には、素材そのものの柔軟性が低くなっている可能性があります。
ひび割れを放置すると、さらに硬化が進みちぎれてしまう(破断)かもしれません。
ひび割れは、紫外線を浴び続けることで発生します。
コーキングに含まれている可塑剤という成分が紫外線によって気化するためです。
コーキングは、屋外で紫外線を浴び続けている状態になっているため劣化は避けられません。
補修が必要なので、見つけた段階で補修を検討するようにしましょう。
早い段階で発見できれば、打ち増しで対応できる可能性も高くなります。
コーキングの肉やせや剥がれ
コーキングに弾力がなくなってくると、肉やせという症状が起きます。
肉やせが起きると、隙間ができてさらに剥がれになる可能性もあります。
肉やせや剥がれも、ひび割れとおなじく紫外線を浴びることによって可塑剤が気化してしまうために起こる現象です。
経年劣化で発生する症状なので、定期的なチェックやメンテナンスが欠かせません。
肉やせや剥がれが起きているコーキングをそのまま放置しておくと、隙間から雨水が浸入する可能性があります。
肉やせや剥がれを発見した場合には、なるべく早くコーキングの補修を検討しましょう。
外壁のコーキングの寿命
コーキングのひび割れなどの症状は、経年劣化で起こるケースがほとんどです。
コーキングの寿命は、建物の周辺環境などにも左右されますが目安は5〜10年程度となります。
紫外線や寒暖差の影響を受けやすいため、直射日光が当たる部分は劣化が早い傾向です。
施工不良が原因の場合は、施工後すぐのタイミングでひびが入るケースが多いとされています。
施工後1年もしないうちにひび割れなどの症状がある場合には、施工業者へ連絡しましょう。
外壁のコーキング補修のDIYはおすすめしない
「外壁のコーキング補修はDIYでも対応できる?」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
外壁のコーキング補修は、DIYよりも業者に依頼するのがおすすめです。
DIYではなく業者に依頼することをおすすめする理由は、下記の2つです。
・専門的な知識が必要
・危険を伴う恐れがある
適切な補修には、専門的な知識が必要となります。
DIYで外壁のコーキング補修を行っても、しっかりと補修できていなければ建物を劣化させる原因になりかねません。
とくにコーキング材の撤去などは、難易度が高いので専門業者に依頼するほうがいいでしょう。
また高所での作業が必要になる場合もあり、危険を伴う恐れがあります。
高所作業での危険性も含め、業者にお任せするほうが安心です。
外壁のコーキング補修を業者に依頼するメリット
外壁のコーキング補修を業者に依頼するメリットは下記のとおりです。
・仕上がりがきれい
・適切な施工で長持ちする
それぞれの理由を詳しく解説します。
仕上がりがきれい
施工技術が高い専門の業者に頼むと、きれいな仕上がりを実現できます。
外壁のコーキングは建物の見た目にも影響するので、きれいに仕上がることはメリットです。
DIYで外壁のコーキングをしたら見た目が悪く、結局業者にお願いすることになるかもしれません。
施工技術が高いプロにお願いすることで、きれいな仕上がりが期待できます。
適切な施工で長持ちする
外壁のコーキングには、外壁との相性を考えて適切なコーキング材を選ぶ必要があります。
そのため、間違ったコーキング材を選ぶと不具合が発生する恐れも考えられます。
適切な補修を行えば、長持ちする可能性が高くなるため、業者に適切な補修をお願いするようにしましょう。
業者に依頼することで、結果的にメンテナンスの頻度を少なくできます。
外壁のコーキング補修費用を抑えるコツ
外壁のコーキング補修費用を抑える2つのコツについて紹介します。
・外壁塗装のタイミングと一緒にお願いする
・複数の見積もりで検討する
外壁塗装を行うタイミングで一緒にお願いできれば、足場などの費用が一度で済むため費用を抑えられます。
外壁塗装を検討するタイミングと、外壁のコーキング劣化を確認したタイミングが同じであれば一緒にお願いするようにしましょう。
また複数の見積もりをもらって検討することで、最適な業者を見つけられる可能性が高くなります。
外壁のコーキングを適切に行うと建物全体のメンテナンス費用を抑えられる
外壁のコーキングが劣化してしまうと、外壁に雨水が浸入する原因となり建物全体の劣化にも影響してしまいます。
建物の寿命をのばすためには、外壁のコーキングを定期的に補修する必要があります。
外壁のコーキングは、ひび割れや肉やせの症状が確認できたら早めに補修しましょう。
適切にメンテナンスすることで、トータルで考えると建物全体のメンテナンス費用を抑えることにつながります。
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