ケレン作業って何?必要性と費用相場、業者選びのポイントも紹介
- 外壁塗装
![ベランダ 外壁塗装 施工事例 アフター](http://www.nurikaekobo-ehime.jp/wp-content/uploads/2023/10/image13-e1696774933338.jpg)
塗装工事でおこなわれるケレン作業は、どのような目的でしているのか気になる人もいるのではないでしょうか。
ケレン作業は塗装する表面をきれいに整えることで、仕上がりや耐久性に関わる重要な工程です。
本記事では、ケレン作業の必要性と費用相場を解説します。
あわせてケレン作業の種類や注意点、信頼できる業者選びのポイントを紹介するので、参考にしてください。
目次
ケレン作業とは
![](http://www.nurikaekobo-ehime.jp/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5449編集.jpg)
ケレン作業とは塗装工程のひとつで、塗装する場所の表面を整える下地処理のことです。
サビや汚れなどにより古くなった塗膜をケレン専用のやすりを使用し、きれいにします。
塗面をわざと傷つける目粗しのことをケレンと呼ぶこともあります。
ケレンは塗料の密着度につながる重要な作業です。
仕上がりの良さにも関係するので、ケレン作業の工程は欠かせません。
ケレン作業の必要性
![白系 外壁塗装 施工事例 アフター](http://www.nurikaekobo-ehime.jp/wp-content/uploads/2023/10/image1-e1696775073784.jpg)
ケレン作業の必要性は下記のとおりです。
・下地を整えて密着度を上げる
・きれいな仕上がりになる
・外壁塗装が長持ちする
ケレン作業は仕上がりの良さや、塗装を長持ちさせるために重要です。
上記ポイントについて詳しく解説します。
下地を整えて密着度を上げる
下地処理を行うと塗料との密着度が上がります。
サビや古い塗膜が残っている状態で塗装をしても、塗料はうまく密着しません。
外壁を研磨すると塗料が密着しやすい表面に仕上がります。
塗料の剥がれによる住宅の劣化防止にも効果的です。
きれいな仕上がりになる
ケレン作業を実施することで、外壁塗装によって美しい外観を実現しやすくなります。
サビやコケといった異物が付着している状態で塗装すると、部分的に厚みができてしまうからです。
ムラがあると塗装してもきれいに見えません。
仕上がりを良くするためにも、ケレン作業は必須です。
外壁塗装が長持ちする
ケレン作業を行うと、外壁塗装を長持ちさせる効果があります。
コケやサビがある状態で塗装しても、根本的な劣化症状を解消したわけではないからです。
ケレン作業を省略して塗装しては、すぐにサビが発生したり塗料が剥げてきたりする可能性があります。
本来の塗料の効果を発揮するためには、ケレン作業で汚れを落とす作業が必要です。
ケレンの種類と費用目安
![外壁塗装 色変え 施工事例 アフター](http://www.nurikaekobo-ehime.jp/wp-content/uploads/2023/10/image2-e1696775231724.jpg)
ケレンの種類と費用の目安を紹介します。
・1種ケレン
・2種ケレン
・3種ケレン
・4種ケレン
種類によって費用や作業方法が異なるため、参考にしてください。
1種ケレン
1種ケレンは、腐食が非常に激しいときにおこなわれます。
一般住宅ではなく、橋梁や船舶の防食目的の場合がほとんどです。
高圧ホ―スから出てくる研削材で、腐食している部分を完全に落とすブラスト法でおこないます。
費用は3,000〜6,000円/平方メートルです。
2種ケレン
2種ケレンとは、一般住宅よりも鉄骨構造の橋梁や鉄塔などでおこなわれる作業のことです。
主に電動ブラシやディスクサンダーなどの電動工具を使用します。
費用は1,500〜2,000円/平方メートルです。
3種ケレン
3種ケレンは、サビの範囲が少ない一般住宅の外壁や屋根でおこなわれます。
電気工具を使って塗膜を残しつつ作業します。
狭い部分はサンドペーパーを使用した職人による手作業です。
費用は500〜1,000円/平方メートルです。
4種ケレン
4種ケレンとは、サビがあまり広がっていない場合に手工具のみで処理できる作業です。
ワイヤーブラシやサンドペーパーなどで表面を処理します。
サビや腐食が少なく、良好な状態の外壁でおこなわれます。
費用は200〜400円/平方メートルです。
ケレン作業の手順と使用道具
![愛媛県松山市 外壁塗装とその他付帯塗装](http://www.nurikaekobo-ehime.jp/wp-content/uploads/2023/09/image1.jpg)
ケレンの手順と使用道具を紹介します。
・外壁洗浄後にケレンをおこなう
・ケレンに使用する主な道具
ケレンの種類により使用する道具が異なるため、詳しく解説します。
外壁洗浄後にケレンをおこなう
ケレン作業の大まかな流れは下記のとおりです。
・足場の設置
・高圧洗浄
・ケレン
・コーキング補修
・養生
・下塗り
・中塗り
・上塗り
ケレンは高圧洗浄後におこなうことが一般的です。
塗装工事の良し悪しを決めるうえで大切な作業のため、省略はできません。
しかし、業者にとっては手抜きしやすい工程です。
見積もりの段階から、できるだけ丁寧に住宅調査をおこなってもらう必要があります。
ケレンに使用する主な道具
ケレンに使用する主な道具を紹介します。
・ディスクサンダー
・電動ブラシ
・スクレーパー
・研磨スポンジ
・サンドペーパー
ディスクサンダーや電動ブラシは2種ケレンで使用されることがほとんどです。
3種や4種では手作業が含まれるため、専用の研磨スポンジやサンドペーパーで作業します。
ケレン作業の注意点
![愛媛県松山市 外壁塗装とその他付帯塗装](http://www.nurikaekobo-ehime.jp/wp-content/uploads/2023/09/image5.jpg)
ケレン作業にはいくつか注意点があります。
・長く外壁塗装しないとケレン作業が複雑化する
・見積書にケレン作業があるか確認する
外壁塗装を検討している人は参考にしてください。
長く外壁塗装しないとケレン作業が複雑化する
定期的に外壁塗装しないと、ケレン作業が大がかりになります。
外部の刺激を毎日受けている外壁は経年劣化するため、放置すると外壁のサビや汚れがひどくなるからです。
ケレン作業が複雑化すると、作業員の手間も増えたり価格が高くなったりする可能性があります。
最悪の場合、外壁材の交換となり高額な外構リフォームが必要になるかもしれません。
劣化が少ないうちに外壁塗装をおこなうことがおすすめです。
見積書にケレン作業があるか確認する
見積書を依頼したら、ケレン作業が含まれているかどうかの確認が大切です。
場合によっては、下地調整や表面処理、下地処理といった言葉で記載されていることもあります。
ケレンは外壁塗装の作業内容のなかでも省かれやすい工程です。
なかには、必要なケレン作業を省略して金額を安くする悪徳業者もいます。
手抜き工事は塗装がすぐに剥がれたり、サビたりする恐れがあり危険です。
見積もりで確認できないときには、ケレン作業の有無を直接確認してみましょう。
曖昧な返事やケレンは不要などと言う業者は避けたほうが無難です。
ケレン作業をしてくれる業者選びのポイント
![砥部町周辺の外壁工事事例②ビフォー](http://www.nurikaekobo-ehime.jp/wp-content/uploads/2023/08/image6-2.png)
適切にケレン作業をしてくれる業者を選ぶポイントを紹介します。
・実績豊富な業者へ依頼する
・ケレン作業分の費用をサービスする業者に注意する
納得した外壁塗装に仕上げるためにも、業者選びは慎重におこなうことが大切です。
実績豊富な業者へ依頼する
依頼する業者の実績が豊富だと安心して依頼できます。
選び方の基準がわからない人にとって、経験が少ない業者だと不安になるはずです。
実績豊富な業者なら品質にも自信があるため、信頼して工事を任せられます。
依頼する前に公式サイトで確認するのがおすすめです。
ケレン作業分の費用をサービスする業者に注意する
ケレン費用をサービスする業者には注意した方が良いでしょう。
無償でする場合にはどこかで経費を削減している可能性があるからです。
提示している塗料よりも低いランクのものを使用して材料費を削る、いわゆる悪徳業者も存在します。
安いという理由だけで業者を選ぶのは危険です。
ケレン作業だけでも当然時間と手間がかかります。
価格ももちろん大切ですが、必要な工程を適正価格で提供している業者を選んでください。
ケレン作業は外壁塗装を長持ちするために重要
![砥部町周辺の外壁工事事例②アフター](http://www.nurikaekobo-ehime.jp/wp-content/uploads/2023/08/image8-3.png)
ケレンは塗料の密着度をアップし、外壁塗装自体を長持ちさせるために必要不可欠です。
仕上がりの良さにも関わってくるため、ケレン作業を省略しない業者を選ぶ必要があります。
見積書にケレンが含まれているか、適切な工程と価格を提示しているかの確認が大切です。
また、長く外壁塗装をしていないとケレン作業が大がかりになり、費用が高くなる可能性があります。
業者による点検をおこない、定期的な外壁塗装が大切であるとおぼえておきましょう。
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