外壁塗装と屋根塗装は同時がおすすめな理由と3つのメリットを解説
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外壁塗装検討時には「屋根塗装も同時に行った方がいいのだろうか?」「同時にすると金額はお得になる?」「その分工期が長くなるのではないだろうか」という疑問を持つ方がいるかもしれません。
総合的なメリットを考慮すると、外壁塗装を行う際には屋根塗装も同時に行うのがおすすめです。
ただし、デメリットもあるため事前に把握しておくと後悔せずに済みます。
本記事では、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うのがおすすめな理由を、メリットとデメリットを踏まえて詳しく解説します。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合の相場もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うのがおすすめの理由
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うのがおすすめの理由は、以下の3つです。
・外壁塗装と屋根塗装にかかるトータル費用を抑えられる
・塗料の色選びの幅が広がる
・メンテナンスにかかるさまざまな手間を軽減できる
金額面や手間を考えると、外壁と屋根の塗装は同時に行う方がお得です。
塗料の選択肢が広がることで見た目の満足度も向上する、というメリットもあります。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うその他のメリットは、以降で詳しくご紹介します。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う理由として、以下の3つのメリットが挙げられます。
・メンテナンスにかかるトータル費用を抑えられる
・塗料の色選びの幅が広がる
・手間がかからない
順に詳しく解説します。
メンテナンスにかかるトータル費用を抑えられる
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、外壁と屋根のメンテナンスにかかるトータル費用を抑えられます。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合、足場の組み立てが一度で済むからです。
塗替え工房ながもち君では、足場設置の費用は1平方メートルあたり770円〜となっています。
一般的な二階建て戸建住宅の場合、15~20万円程度が必要です。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行えば、足場設置にかかる支払いが1回で済むため、メンテナンスにかかる合計費用を抑えられます。
塗料の色選びの幅が広がる
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、塗料の色の選択肢が広がります。
外壁塗装と屋根塗装を別々に行う場合、どちらかの色に合わせて色を選ぶことになるため選択肢が限られます。
同時に行えば、外壁と屋根のマッチングを考慮したうえでさまざまな色を選べ、お家全体をコーディネートできるのがメリットです。
屋根と外壁に統一感を持たせられることはもちろん、家の雰囲気をがらっと変化させることも可能です。
手間がかからない
外壁塗装や屋根塗装をするときは、以下のようなさまざまな手間がかかります。
・塗装業者選び
・診断
・見積もり
・ご近所への挨拶 など
外壁塗装と屋根塗装を同時に行えば、これらの手間や労力が1回で済むことも大きなメリットです。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うデメリット
外壁塗装と屋根塗装は、基本的には同時に行う方がメリットは大きいです。
しかしながら、以下のようなデメリットもあります。
・1回に支払う金額が高額になる
・工期が長くなる
・屋根と外壁の劣化状況を確認する必要がある
同時に行うデメリットを理解し、自分の住宅にはどちらが適しているか見極めることをおすすめします。
合計金額が高額になる
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで1回あたりにかかるメンテナンスコストは下がります。
たとえば外壁と屋根を別々で塗装する場合、足場の組み立て費用が2回発生します。
しかし1回で外壁と屋根の塗装を行ってしまえば、足場は1回設置するだけで対応可能です。
ただし外壁と屋根の2か所を塗装するため、1回に支払う金額が高額になることがデメリットと言えます。
同時に行う場合には相場を把握したうえでメンテナンスのタイミングを決めると、出費が多くなる時期をある程度事前に把握できるため、家計をやりくりしやすくなります。
工期が長くなる
外壁と屋根を別々に塗装するときよりも作業時間が増えるため、工期は長くなる傾向があります。
外壁や屋根の塗装中は、窓を自由に開けられなかったり洗濯物を外に干せなかったりする等の不便が生じます。
職人さんやご近所への気遣いからストレスが溜まる方もいらっしゃいます。
工期は業者によく確認しておくのがおすすめです。
屋根と外壁の劣化状況を確認する必要がある
同時メンテナンスを決定する前に、屋根と外壁の劣化状態を確認する手間がかかるのがデメリットの1つです。
金額や手間の面でお得だからという理由で同時に塗装しようとすると、かえってムダな工事を行ってしまう可能性があります。
例えば外壁のメンテナンスが必要だと感じても、同じ時期に屋根が同じような劣化状態であるとは限りません。
「お家の外観を一新したい」のであれば問題ありませんが「不具合を修理するだけで良い」という場合は、屋根・外壁ともに不具合がなければあえて同時に塗装しなくても良いでしょう。
なお外壁塗装に使われる塗料の耐用年数は、シリコン塗料の場合7〜15年です。
フッ素塗料の場合は12〜20年で、無機塗料の場合は18〜20年です。
また、屋根塗装は外壁より2〜6年ほど短い傾向にあります。
これらを考慮に含めたうえで住宅の外壁や屋根の状態を把握し、必要であれば同時塗装を依頼するのがおすすめです。
外壁塗装と屋根塗装の費用相場
外壁塗装と屋根塗装をそれぞれ別々に行った場合の相場と、同時に行った場合の相場をご紹介します。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合、約30坪ほどの住宅では110〜160万円が相場です。
外壁のみの塗装の場合は70〜110万円、屋根のみの塗装では60〜80万円が相場費用となります。
費用相場は塗装環境や使用する塗料によっても異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
他にも費用に影響がある要素として、建物の階数や屋根の勾配、雨戸や水切りなどの付帯物の個数があります。
不明な点があれば、見積もりの際に業者に確認することが大切です。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う流れを解説
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う流れは以下の通りです。
・業者を決める
・塗料を決める
・契約する
・工事が開始される
具体的にイメージすることでやるべきことが明確になります。
スムーズに工事に入るために、流れを確認しておきましょう。
業者を決める
まずは、メンテナンスを依頼する業者を決定します。
気になる業者があれば、多くても2~3社から相見積もりをとっても問題はありません。
相見積もりをとることで相場や工期が把握できることはもちろん、塗装の知識が身につきます。
ただし相見積もりを取り過ぎると、どの業者に依頼すべきか逆に分かりにくくなることもあるので注意しましょう。
基本的に外壁塗装と屋根塗装は同時にやった方がメリットは大きいため、どちらも依頼できる業者を選ぶのが基本です。
塗料を決める
次に、どの塗料を使用するか決定します。
塗料にはシリコンやフッ素などさまざまな種類があり、外壁や屋根の素材に適したものを選ぶことが重要です。
また、塗料の耐用年数と価格も選ぶ際のポイントになります。
耐用年数が長いとどうしても価格があがってしまうので、予算との兼ね合いで塗料を選びましょう。
外観と屋根の統一感やバランスにも配慮して塗料の素材や色を選ぶと、満足度の高い仕上がりになります。
契約する
業者と塗料が決定したら、いよいよ契約です。
ポイントは、契約書をしっかり確認することです。
口頭での約束は後々トラブルの原因になりかねないため、必ず書面で契約することをおすすめします。
金額や工期に間違いはないか、打ち合わせとの食い違いがないか等を確認し、納得したうえで契約しましょう。
不明点があればこの段階できちんと確認し、小さな疑問も残さないことが工事のスムーズな進行のために重要です。
工事が開始される
工事が開始されると、まずは足場の組み立てが始まります。
工事の流れを把握しておくと、業者との打ち合わせややりとりがスムーズに行えます。
一般的な工事の流れは以下の通りです。
・足場設置
・シートでの養生
・高圧洗浄
・補修、下地調整
・下塗り
・中塗り、上塗り
・足場解体
また、足場設置の前に近所の方へ工事日程を説明しておくと近隣トラブルを避けやすくなります。
外壁塗装と屋根塗装はなるべく同時に行おう
本記事では、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うのがおすすめの理由やメリットについて解説しました。
同時に屋根と外壁の塗装を行うメリットは、以下の3点が挙げられます。
・足場設置にかかる費用を抑えられる
・塗料の色の選択肢が広がり、デザインに統一感を生み出せる
・打ち合わせや見積もりなどにかかる負担を軽減できる
外壁と屋根は同時に塗装した方がトータルのメリットが大きいと言えます。
ただし1回にかかる費用や必要性を考えた場合、デメリットを感じる方もいるかもしれません。
外壁や屋根の劣化状態によっては別々で行う方がお得な場合もあるため、業者と相談のうえ決定するのがおすすめです。
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